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英文解釈の立場から英文法を学ぶ【品詞と文型について】 2/ n by ろ

 

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§2.1 品詞について


一般に英文法のルールにおいて品詞は10個あるとされていますが、そんな厳密には扱いません。4個だと思って大丈夫なように説明するので大丈夫です。

英文法において品詞を大別すると

・名詞
・動詞
・形容詞
・副詞

の4つです。文法的な働きとともに見ていきましょう。

・名詞


人や事物の名称を表す語。それ以上でもそれ以下でもないので気にしないでください。

・動詞


人や事物の動作や状態を表す語。

一番の問題児は「副詞」です。
「形容詞」「副詞」はどちらも他の語を修飾する品詞です。
ではここで問題です。

Q1.形容詞は何(品詞)を修飾しますか?
Q2.副詞は何(品詞)を修飾しますか?

これを飲み込むのが最初の難関かもしれません。

A1. 形容詞は名詞を修飾(説明)する。


これは比較的簡単だと思います。では、副詞はどうでしょう?
先ほど言いましたが、他の品詞を修飾できるのは形容詞と副詞しか存在しないというのが大きなヒントです。

A2. 副詞は名詞以外を修飾する。


というのが答えです。
つまり、名詞を修飾していないものはすべて副詞なのです。
もっと噛み砕くと、副詞は動詞、形容詞、副詞を修飾します。

  1. ex) He runs very fast.

4大品詞については以上です。

・名詞人や事物の名称を表す語。
・動詞人や事物の動作や状態を表す語。
・形容詞名詞を修飾(説明)する。
・副詞名詞以外を修飾する。

§2.1 品詞と文型について


次は品詞と文型のつながりに注目して学習しましょう。
前の章では品詞ごとの定義に触れました。
ここでは「品詞ごとの性質」について説明します。

ご存じのように英文法においては文の型は5つに分類されます。
そして、重要なことは「文型は動詞によって支配される」ということです。
これはあとでも話します。

---1文型---
SV
SVC
SVO
SVO1O2
SVOC
---
5文型---

(様々な言語学者が分類した中で日本の教育現場に定着したのが5文型だったようです。8つの文型としているものを見かけたことがありますが、例によって5つで足りるように説明します。)

ご存じのことと思いますが

S(ubject) 主語
V(erb) 動詞
O(bject) 目的語
C(omplement) 補語

の構成要素から文型を判断します。
それでは、品詞と文型の構成要素(S,V,O,C)とのつながりを見ていきましょう。

・名詞  S,O,Cになれる
・動詞  Vになる(それはそう)
・形容詞 Cになる
・副詞  S,V,O,Cのいずれにも割り当てられない

ここで大事なのは「副詞は5文型の分類には1ミリたりとも関係しない」ということです。

また、あとで厄介なことになるので「C(補語)」について説明しておきます。
「補う」と言われて、何を?となると思います。こればかりは用語の定義がいけません。
C(補語)の性質は「SもしくはOの説明」と思っておいてください。

§2.2 動詞と文型について


さて、先ほど「動詞によって文型が決まる」と言いました。
実は文型ごとに訳すときに性質が異なり、それぞれの属性があるのです。

SV   Sの移動、存在、状態を表す
SVC   Sの状況説明がC
SVO   単純な他動詞
SVO1O2  もの・情報のやり取り・移動
SVOC   SVしてOCという状況にする

§2.2.1 動詞の種類(自動詞と他動詞)


そして、さらにここで動詞の分類の一端を説明します。

・自動詞…Oを後ろに置かない
・他動詞…Oを後ろに置く

たったこれだけなので、なるはやで覚えてください。
文型と言う観点で説明するならば

・第1文型、第2文型を取る動詞   自動詞
・第3文型、第4文型、第5文型を取る動詞  他動詞

ということです。

§2.2.2 形容詞の用法と種類


形容詞にも実は用法が存在します。

・限定用法 名詞を修飾する用法のこと(Cではない)
・叙述(説明)用法 C(補語)になる用法

詳細は触れません。

メモ)叙述用法でしか使えない形容詞
 alone(1人で)
 alive(生きている)
 afraid(恐れて)
 asleep(眠って)
 ashamed(恥ずかしい)
 aware(気づいて)

名詞は説明することはあまりないので一旦割愛します。

次章では実際の文構造の分解に触れながら「接続詞」「関係詞」に触れようと思います。
まだまだ訳し終わりませんね…